契約社員の5年のカウントダウン

私は契約社員だ。

かれこれ7年近く、とある企業の事務員をやっている。

しかし、2013年に法律が変わって、契約社員は5年以上の契約継続ができなくなった。

これによって会社は契約社員を5年になる前に契約を終了させるか、6年目以降は「無期限」の契約社員となるか、のどちらかの選択をする必要が出てくる。

法改正があった2013年4月1日から5年となるので、期限は2018年4月1日となる。

長期に契約している契約社員を抱える会社は、そろそろこの問題を考え始めなければいけない時期だろう。

多くは単純に、無期限の契約社員にすればいいという結論を出す会社が多いのだろうと思うが、5年になる前に契約を切ろうと考える会社も中にはあるかもしれない。

ここで一つ問題なのは、「無期限」という契約についてである。

これは本当に契約期間が設定されず、本人が退職を希望するまで基本的に勤務を続けることができるということになる。

しかし、法律が保証するのはそれだけなのだ。

私の勤める会社は、結論としては、残してもいい人材は無期限に、それ以外は契約を切る、という方向で動いている。極力は無期限にせず、都度人材を入れ替えればいいという考えだそうだ。

無期限になれたとしても、今後も今まで通り昇給もなければボーナスもない。退職金もなければ、組合員にもなれない。そういう扱いだ。正社員も全員そういう状態であれば仕方ないと思えたかもしれないが、生憎と大企業の子会社であるので、正社員はボーナスがたっぷりでるし、退職金も、退職後に仕事を続けることもできる。私の場合、無期の契約社員になるのはこういった格差の中でずっと働いていかなければならないということだ。

私はもともと正社員になりたかったわけでもないし、契約社員になった当時、給与にもそんなに不満はなかった。

しかし、社会は増税で物価が上がり続け、下がることはない。その中で給与が変わらないというのは、はっきり言ってじわじわと貧困からおいでおいでと手招きされている状態である。

毎日三食自炊をして、洋服はユニクロかG.U.、ネイルもしない。無駄遣いせず、日々節制に努めれば貯金は無理だが生活できないことはない。でも給与は変わらないのでそれが一生続くのだ。

男性が苦手なため、結婚するということも考えていない私には、転職を決意せざるを得ない状況となり、今年度末で退職することにした。

今の職を選び続けてきたのは他でもない私だが、退職しようとしたことは2度ほどあり、その都度会社側は事務のスキルが正社員にないため、辞めないでほしいと懇願した。それを受け入れてしまったことを、今はとても後悔している。

しかし、こうやって、辞めないでほしいけど労働条件を改善してやる気はない契約社員は、確かに今後減っていくのではないかと私は思っている。

無期限の条件を諾としなかった私のような元契約社員達は、次は何が何でも「正社員」になろうと躍起になるか、自営業、フリーターに走る者が大半だろうからだ。

企業側は次第に、契約社員という低賃金労働者の供給不足に、正社員に負担を掛けざるを得ない。それで正社員雇用を増やす会社は優良企業だが、それをしない会社はブラック企業になっていくのかもしれない。その時後悔しても遅いんだよ、と思うことで、会社への腹立たしさを飲み込んで、私は転職の準備を始めている。もちろん目指すのは正社員雇用で、それが無理ならフリーターで生きていくつもりだ。

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Written by user308